Icebird (RJD2 & Aaron Livingston) - The Abandoned Lullaby


RJD2今年はサイドプロジェクトで攻めるようです。変名のThe Insane Warriorに続いては、ヴォーカリストのAaron Livingstonとのコラボデュオでその名もIcebird。かなりしっかりとした歌ものユニットで、あんまり極端にヒップホップなビートはないがヒップホップな感覚で作られてるってのが聴きどころ。Gnarls BarkleyAmy Winehouseなんかに近いレトロソウルっぽい雰囲気だけど、それらよりもローファイで凄くサイケな音作りなのが大きな特徴で、特にRJD2が元々持ってるロックなセンスが良い形で出てると思う。Livingstonのヴォーカルはソフトなイイ声でアルバムのレトロな世界観にぴったり。1曲1曲の曲調もバラエティに富んでて、ソウルっぽいものもあればプログレまでイっちゃってるようなものまであって全体的には意外な印象な反面、音色や曲調なんかはRJD2のここ数作のアルバムの作風から考えれば納得いくとこもあるのが面白い。The Insane Warriorは映画のサントラを念頭に置いたような作りだったけど、これもサイケレトロなサウンドをシュミレートした音楽と言えるかな、なんて思ったりして。
Icebird - Going And Going. And Going.

アップテンポなノリで始まり途中でPink Floydみたいになる。大胆かつサイケ!。



〜If you like this title, I also recommend...〜

RJD2 - The Third Hand (2007)


Icebird聴いた後、な今思えば...早い話コレRJD2本人がヴォーカルやんなかったら良かったのかもね!。
Rjd2 - Work It Out


Aceyalone & RJD2 - Magnificent City (2006)


今回はRJD2のコラボ作を色々取り上げてみるかな。まずはFreestylen FellowshipのAceyaloneとのアルバム。Aceyのディスコグラフィーのなかでも上位に入れたい出来だ。ローファイな手触りはさすがのRJD2印。ちなみにAceyはこのあと2009年にレトロソウルな「Aceyalone & The Lonely Ones 」を発表してる。RJD2に先駆けた、ってわけじゃないが奇妙な事実。
Mad Men Opening Credits

アルバムに入ってる「A Beautiful Mine」のインストはアメリカのTVドラマ「マッドメン」のテーマに使われてるそうな。カッコいいオープニング!。


Soul Position (RJD2 & Blueprint) - Things Go Better With RJ And AL (2006)


「Magnificent City」と同年に発表されたこちらはオハイオのラッパーBlueprintとのユニットでのセカンド。本作も、そしてファーストもとても良い出来なんだが、RJD2は2007年から本人名義の作品は若干ヒップホップから離れた音作りをはじめるんで、これとAceyとのアルバムがラップアルバムとしては今んとこ最後なのがちょっともったいない。