Anworth Kirk - Avonwaith


もうすぐハロウィンだ!。そこで思い出したのが去年のハロウィンにあのDemdike Stareがやっていたミックス「Samhain Slant Azimuth」。同時にコレを一緒にやってたAnworth Kirkも思い出したんで調べてみたら、アルバム出してました。しかも2作目、ちゅうことでハロウィンに向けて相応しい「Avonwaith」が今夜のピックです。まずこのAnworth Kirkの正体はって言うと、Demdike StareのSean Cantyと、一緒にFinders Keepers RecordsやってるAndy Votelのコンビなのね。Demdikeよりもエクスペリメンタルかつアヴァンギャルドで、フィールドレコーディングも加えたミュージックコンクレート的なのが音の特徴。しかし一方で大胆に映画のサウンドトラックもサンプリング感覚で織り込んでくるのが面白く、今回はややホラー&オカルトでシネマティックな雰囲気にシフトしてるのが大変よろしい。同時に対比のように牧歌的なサウンドスケープも存在していて、これがいっそう「ここはどこだ?」なんて気分になったりして激しい想像を掻き立てる。片面10分×2のトータル20分だが濃密デス。元ネタ色々知りたいっての凄く思うけど、どマニアな連中がやってるんで野暮ですかね。でも冒頭ナレーションで語られる物語が気になる(子宝に恵まれなかったおじいさんが森に木を切りに行って、木の根を赤ちゃんの形に削って火をつける、みたいな)。なんだろう?。




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Anworth Kirk - Anworth Kirk (2010)


昨年リリースのデビューアルバム。Anworth KirkはDemdike Stareが(やや適当に)設立したレーベルPre-Cert Home Entertainmentからのリリースで、「Pre-Certification」つまり英国で映像倫理機構によるレイティングが出来る前にビデオでリリースされたような映画に影響を受けた、というかそのビデオテープからサンプリングしたりしてるユニットってことらしい。レコ番も本作が「VHSX-001」でセカンドが「VHSX-002」と小技効いてる。このファーストはヨーロッパのフォークロアからの影響も大きいサウンド。チルアウトにも...ギリギリ流用可かな?。
Anworth Kirk - Fakelore

フォークロアならぬフェイクロア!。


Demdike Stare & Anworth Kirk - Live Thursday Transmission 06.02.11 (2011)


Demdikeとの最強布陣で送るミックスが今年も出てました。LAのCinefamilyという映画館による「Erotique Fantastique Masquerade Ball」なるイベントに出向いてのライヴミックスで、「Le Viol du Vampire」という映画のスコアをイメージした内容とのこと。モンドな風味強く、途中なんか喘ぎ声とか入ってるぞ。dublabっていうウェブラジオのサイトでフリーDL可。コアな映画ファンは日本にも多いんで誰かこんなイベントで連中呼んでくんないかな。


VA - Demdike Stare supports Finders Keepers: Make Do & Mend 02 (2011)


今夏のロンドン暴動による火災で音源を失ったFinders Keepers Recordsの為のチャリティコンピレーションなんて企画が始まってたようで、同レーベル(&周辺レーベル)のマテリアルから第2弾はDemdikeが選曲。Vangelisや映画「Screaming Target」のテーマのほか、Demdikeがエディットしたりマッシュアップしたりした曲など収録。ちなみにこのシリーズJarvis、David Holmes、Prefuseなんかも参加してるって!。
Horrific Child - L'Estrange Mr Whinster

これをなにやらマッシュアップして収録。