Us3 - Lie, Cheat & Steal


良しにつけ悪きにつけ「ジャズラップ」という言葉から真っ先に思い浮かぶ名前といえばUs3。腹割っちゃえば今でも活動してたなんて全然知らなくて、2年ぶり8作目のアルバムと聞いても「そんな出してたのか」とか「結構最近も出してんじゃん」という驚きの方が大きかったのだった。タイトルは「ズルしていただき!」だけど、連中Blue Noteのオフィシャル・グループでレーベルの音源使いたい放題じゃなかったっけ?、なんて、とっくの昔にBlue Noteから離れてたらしいこともこれまた今さら知った次第。音のほうはモロなサンプリングは控えめで生演奏なんかもフィーチャーしてるが、例によってジャズとヒップホップどっちの観点から見てもライトな感覚。でもBlue Noteの看板取っ払ったことで違う怪しさが増してるかな。今回は2人のラッパーを大きくフィーチャーしていて、一人はNYのプエルトリカンラッパーでアルバムのラテン風味のスパイスぶりも良いOveous Maximus。そしてもう一人はなんとUKはロンドンのグライミーかつコンシャスなラッパーと言えばあの男、Akala!。本作を取り上げた理由、それに尽きます!。深い思考を明確に表現する、テクニカル、リリカル、メンタル全てにグッド・シェイプと言ったラップが素晴らしい。ま、トラックに合ってるのはOveous Maximusの方だろうかな。
Us3 - Lie, Cheat & Steal (feat. Akala & Oveous Maximus)

Akala、目が澄んでる!。



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Us3 - Hand On The Torch (1993)


確かにジャズラップの代表格みたいなグループかも知れないけど、「90年代一発屋ヒット」な人たちな扱いの方が多い上に、その方が的確かもという気するUs3。アーティスティックな感覚というよりはマッシュアップ感覚に長けてるというか...。もちろんそれが悪いとは全然言わないが、グループ自体は今年、あの「Cantaloop」は来年で20周年って事実にもビックリしたり、思うこと色々だったかな。とか言ってアルバムはこれと新作しか聴いてねえや!。