Selected Drum N Bass Albums 2011 (Jul -Dec)
色んなステップばかりに気を取られることなかれ!。2011年下半期まとめドラムンベース編!。一歩先行く11作、全部アーティストアルバムで。
11. BCee - Beat The System
2011年リキッド大本命盤。「ピアノの音が乗ったキレイなDNB」なんて、簡単な例えに十分答えられるってのも逆に凄い。Icycle、The Brooks Brothersに続いてRobert Owensさん参加してます!。
10. Command Strange - Episode 91
ロシアンDNBの雄Command Strange。またしても流麗かつ適度にエレクトロニック感ありのリキッドもの。リズムパターンがほぼ統一してるのが清い(そこに関しちゃ不器用なのかもしんないが)。
9.Unquote - Reverberation Box
Bopに続くMed Schoolアーティストアルバム第二弾。メロディアスなストリングス調のシンセレイヤーがとてもビューティフル。一方で高速なDNB的リズムは控えめで、まるで普通のDNBの曲のイントロがず〜っと続いてるみたいな珍しいバランス。これまたロシアンDNBシストだとか。
8. Diamond Eye - Moments In Life
程よく漂うジャジーな薫香、静と動を感じさせるグルーヴ、リキッドと言うより水面に広がる波紋のようなDNB。表面的な美しさを強調しつつリズムパターン凝ってたり、ダビーな音処理もあったり、とても良い趣味なのね。
7. Aquasky - Rasie The Devil
ちょっと懐かしいAquasky5年ぶりの3rd。Chase & StatusやCamo & KrookedみたいにDNBをベースに色んなブレイク要素入ったド派手さがクールってタイプだが、それらよりルード。言うまでも無くダブステあり。The Ragga Twins、Daddy Freddy、Tenor Flyなどラガ風味なゲスト陣が嬉しい。
6. Mistabishi - Trip
1曲目とラストがダブステ。しかし基本1stアルバムからブレの少ない音世界の構築ぶりが感心。曲単位よりも全体の流れが麗しいアルバムと思ったんだが、それって例の口パクならぬDJパク事件からの反省?。だとしたら頑張ったね。「Wannabe」って曲が面白いがアルバムの中ではちょっと異色(歌詞も良い意味でヒドい)。
5. Fanu - Serendipity
武士道DNBと言えばFanu。全体的にテンポ落とし気味でオリエンタル要素は琴の音が中心。幽玄な雰囲気も十分で、ラフなブレークビーツ感溢れる音色のビートとその緩急も素晴らしい。今回はサムライってよりは「わびさびDNB」ってとこか。
4. Lynx - Devils In The Detail
2009年にMC Kemoとのコンビアルバム出してたLynx、今回はソロアルバム。と、言っても1曲を除いて全てゲストをフィーチャーした、コラボ集っぽい作り。リズム重視のサウンドプロダクション、ビートはソリッドでパターン豊富。雰囲気は正に「悪魔が細部に宿る」ような。雑多さが味ってタイプ。
3. Dom & Roland - The Big Bang
タイトル負けしてないダイナミックな音作り、「ブォ〜ン」って威圧的なベースと打撃音感たっぷりなビート。ファンキーでデジタルな極太重厚サウンドで情け容赦なくねじ伏せて来るサイバーDNB。圧迫感凄いけど騒々しいというのとはまた違うニュアンスなのがカッコイイ。
2. Consequence - Test Dream
2011年はJoe SevenとのThey Liveでもアルバムリリース済みなConsequenceのソロ2作目。よりビート戻ってきてるが、やはりThey LiveやInstra:mentalのようなダークでエクスペリメンタル、あるいはエクスプローリングな音世界。実はDNBな曲って3曲くらい!。
1. Loxy & Resound - Burning Shadows
Exit RecordsからConsequenceに続くリリースはLoxyとResoundのコンビアルバム。DNBなビートの打ち方に対する姿勢がとても面白い。必要最小限の音で構成された、ダーク過ぎないストイックなサウンドスケープもクール。DNBとしてもビートミュージック(あるいはベースミュージック)としても高く評価したい。
...ConsequenceのやつをDNBアルバムと呼ぶのはやや語弊があるかもしれないけれど、Exit Recordsでワンツーフィニッシュ!。Loxy & ResoundはInstra:mentalのアルバムに期待したようなものがあった、と思う。これ去年の暮れに出たばっかなんで、今年のベストアルバムリストの対象にしとこう。全体的にはダブステやってるのは少なめ。Aquaskyは1stから2ndの変化がビックリだったんで今回のアルバムは妥当な感じ。広く薦めたいのはDiamond Eye。