The Best of WORST Album Covers of 2011!


いよいよ2011年ベストまとめっぞ!、と思ったところで走馬灯のように浮かんでは消えるものと言えばワースト・アルバム・カヴァー!。もしかしたら最も義務感を持ってやってるかもしれないこのリスト。今年3回目にして、年々自分から「酷いカヴァーいねぇが?」と探しに行ってる傾向にあるのはどうなの、とか思ったりしはじめちゃったかな。まあ、大手音楽サイトとかに挙がってるようなの以外で毎回やってるんでええか、と秒速で納得したとこで、まずは今年のワースト人気ナンバーワンのチェックから。やっぱLimpの「Gold Cobra」ですかね。これ女と猿の顔がちゃんとしてたら普通に良いカヴァーになったかもしれないと思ったけど、アルバム自体がヒットせずバンドはレーベルから首切られちゃったって悲惨な結果はもはやいたたまれないワースト・ナイトメア。一方、毎回言ってますが「ヒドイのがイイ!」視点で選んでる(だからベスト・オブ・ワーストと表してる)セレクテッド・バイ・ミーな11作は以下からどうぞ。


VA - Cocoon Heroes: Mixed by Adam Beyer & Dorian Paic


AAAという日本のグループがデザインをパクったことで話題になった本作。アルバムのアートワークには「トリビュート」とか「パロディ」って概念はあるが、このAAAのは「盗用」という感じなのがねぇ。しかし、これ元々の「Cocoon Heroes」のデザイン自体もそもそも良くないってことが見過ごされがちだ。なんか安いトランスもののとか「イビザ・ダンス」とかのコンピみたい。正直AAAの方に合ってるよ。


Mr. Muthafuckin' eXquire - Lost In Translation


イイ女が写ってりゃ即ベストカヴァーって思うのも偏見かな...なんてこちらの気分をあっさりと打ち砕くド迫力。圧迫感凄いね!。ある意味ベストとも言えるタイプ。


Coolrunnings - Dracula Is Only The Beginning


怖いです。モロなグロよりこういうのが結構怖かったりする。音はちょっとサイケなインディロック。


Bobby - Bobby


下手くそなイラストはワーストものの定番だが、コレはやはり白ブリーフ(?)ってのが効いてるな。でも音はドリーミーなフォークポップでヴォーカルは綺麗な声の女性!、おまけにピッチフォークのアルバムレビュー7.2点って結構高えのも同意な出来。なんでこんなアートワークなのが謎というか不可解。いくら幻想的な曲でも白ブリーフが頭に浮かぶってのは凄く困るでしょうよ。しかし関係ないけど「白ブリーフ=変態」のイメージ、よく考えたらいつ頃からだろう?。「ナイスですね〜」の人辺りか?。


Ras Kass & Doc Hollywood - The Yellow Snow EP


Rass Kassが昨年末に発表した3曲入りEP。アルバムじゃないけど酷いんでランクイン。「Don't Eat The Yellow Snow」とか、あちらでは冬の定番ネタみたいなもんだろうけど、きったねえなしかし!。クリスマス風味でダブステップやってる曲もあったりして内容は良いんだけど。そういや去年のリストもションベンネタ入れてたな。


Rogelio Sosa - Raudales


インプロヴィゼーション演奏で実験的なノイジーサウンドを展開するイタリアのRogelio Sosaという人の作品集。これはいったい何を投棄してんだろうか?。グチャグチャとした音は確かに臓物っぽい。グロいが面白い、そして良いカヴァーだと思うけどセンスはワースト(あるいはワーストカヴァーだけど良いセンス)という感じ?。



Black Landlord - What You Mean To We


フィラデルフィアのラップ風ヴォーカルなソウル&ファンクバンドのミニアルバム。上半身ハダカで写ってるオッサンはヴォーカリストだが、よく見りゃわざわざ髭剃ってる時と髭生やしてる顔で撮影してるのが笑える。フォントやカラーリングも怪しいけど、音は凄くカッコ良いですよ。


Michael Nyman - Facing Goya


映画「ピアノ・レッスン」やピーター・グリーナウェイ監督作の音楽で有名なMichael Nymanによるオペラ「ゴヤを見つめて」のサントラ再リリース盤とのこと。だが、おっかねえ!。まあお話が18世紀の画家ゴヤのクローンを作る、みたいなストーリーらしいんでそれに沿ってるというか、それならセンスは良いというか。


Emilio Sparks - Scumbino's Way


DJというかラジオパーソナリティ寄りの人(?)だというEmilio Sparksなる輩によるミックステープ。Smoke DZA、Big K.R.I.T.、Jon Connorなど参加していて楽しめるが、アートワークは「バカだな!」ってより「トホホ」という気分になる。左の女の手つき!。


Natural Snow Buildings - Chants Of Niflheim


フランスの怪しいサイケデリック・フォーク・デュオだそうだけど、生理的に怖いし気持ち悪いです!。この絵見ながら聴いてたらなんか食欲激しく減退してくる。


Atom - Music Is Better Than Pussy


2010年の作品ですが、去年リストを製作した後発見したのでここで!。あのAtom Heartのアルバムで、テーマは「セクシー・ミニマル」?、だからこういうことらしいが...なんだろ、オシャレともセクシーとも違うエロ?。音楽とエロなんてみんな大好きな二大要素だろうに、なんとなくワーストっぽいセンス。音はすごく良いです。