The Fear Ratio - Light Box


そろそろ2011年リリースのアルバムを取り上げるのも今日までくらいにしといたろか。ちょっと通好みなテクノスターMark BroomとJames Ruskin、コンビでもシングルを出してる仲良しな二人が昨年正式にデュオとしてアルバムを製作したのがこれ。ユニット名はThe Fear Ratio!。なんだかカッコイイ!。個人では基本「反復四つ打ち」なミニマルテクノ作るお二方ですが、ここではシンセサウンドがいかにも90年代のテクノ(それもアルバム向けのやつ)っぽいアトモスフェリックなもので、反復より展開を意識したものになってますね。それぞれの個人名義ほどダークでもないし。そして、その上でビートを強化してるってバランスがとても面白くて、IDMって呼称が一般的になるちょっと前くらい、それこそBlack DogやAphex Twin全盛くらいの頃のUKテクノの現代版ってな感じするんだ。四つ打ちリズムやダブステップっぽいグルーヴをほんの少し感じる曲とかもあるけど、全体的には「リズムごついベッドルームテクノ」って言うと分かり易かろう。それってけっこう珍しくて良いじゃんか!。「Ax」って曲あんだけど、間に「F」入れたくなる感じとかね。最近のWarp RecordsよりWarpっぽいかもよ。実を言うとAutechreって1stと2ndが大好きで、それが同意!って人には超オススメ!。...んなの少数派だろうな。
The Fear Ratio - Guv Three



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Plaid - Scintilli (2011)


IDM一筋で(The Black Dog時代から数えたら)20年近く!のPlaidも昨年アルバムリリースしてる。また、The Fear Ratioのアルバムにも彼等のリミックスも入ってたり。その辺りとThe Fear Ratio自体を聴き比べるとリズムの太さの違いが良く分かる。Plaidはむしろ繊細だもんね。