Planet Asia - Black Belt Theatre


ラップの腕は黒帯級!。ウェストコースト・アンダーグラウンド・ヒップホップシーンが誇る実力派ラッパーPlanet Asia。スキルとリリシズムは超一流で、トラックさえ良けりゃ名作なんてドンドン出そうだけど、コレ!ってアルバムはないか...という典型的なタイプ?。でも最新作たる「Black Belt Theatre」はもしかしたら最高傑作かもしれんぞ。サントラっぽい70'sソウルフルなサンプルネタ満載のトラックに、思いっきり「Bruce Lee」なんてタイトルの曲あったりして、アルバムのテーマであるブラックスプロイテーションムービーなエッセンスがとても良いです。しかもアルバムタイトルの「ブラック・ベルト」には自身が黒人であるという意識を、黒いベルト地帯を引くかのように広げるという意味も込めているらしく、ブラックスプロイテーションムービーやマーシャルアーツなどキャッチーな取っ掛かりを通して濃いメッセージを伝えるという仕組みもクレバー。トラックメイカーもOh No、Khrysis、Soulprofessaなど近しい面子がフレッシュな仕事してる。20人にも及ぶゲストも映画の配役をするかのようにフィーチャーしたという意図どおり、曲の雰囲気に合ってるキャスティングで過多な印象は薄いし顔ぶれは豪華。総じてラップ好きへの一級な嗜好品という風情な一幕にスタンディングオべーション!。
Planet Asia - Golden State



Plane Asia - Bruce Lee (feat. Chace Infinite & Rasco)



Planet Asia - Diamond Life (feat. Camp Lo)

ブラックスプロイテーション・ムービーがネタということでCamp Lo。理にかなっている。


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Planet Asia - Crack Belt Theatre (2010)


2010年に出たこちらは「クラックベルト劇場」で当然ドラッグネタなアルバム。「Pussy Pedastal」、「Black Frost」、「Mixtape Madness」など、改めて聴くとそこかしこに「黒帯劇場」っぽいソウルネタを感じる曲あり。新作はここから発展&進化させたのかな?。
Planet Asia - Black Frost (Retro Mackin)


Planet Asia & Madlib - Cracks In The Vinyl (2011)


コラボやユニットでもアルバムリリースの多いPlanet Asia。重要なアルバムと言えばソロなら「Pain Language」(2008)と「The Medicine」(2006)だと思うけど、前者はDJ Muggs後者はEvidenceが全曲手掛けてて、これらもある種コラボと言えるか。そして、昨年末にはStones Thorw15周年を記念してMadlibとのEPがフリーでリリースされてたりしてる。これも当然良いんでどうせならアルバム作って欲しい。ユニット名はMad Planet(もしくはPlanet Mad)で是非。
Planet Asia and Madlib - Masonic Vocals