The Mount Fuji Doomjazz Corporation - Egor


日のあたらない坂道にて。もっと光を...それよりさらなる闇を!。などと常日頃言うとる身としては、大変お世話になってるのがThe Kilimanjaro Darkjazz Ensemble。その暗黒面たるThe Mount Fuji Doomjazz Corporationのニューアルバムがもう出たとあっては、いや〜またまた助かりますね。1曲15分超で全4曲というプログレチックな構成は前作同様。しかしその前作やさらに前々作ほどしっかりとしたアルバムコンセプトは今回無いようで、より自由に闇を楽しめるというものになってるか。アヴァンギャルドでケオティックな激しさがある3曲目以外は静的なアンビエンスが中心。この名義のトレードマークたるドゥーム、ドローンなスタイルは後半2曲に顕著で、前半2曲はその辺薄くてより音楽的。簡単に言やそっちはThe Kilimanjaro Darkjazz Ensemble名義の曲みたい。自分達で名義を変えて音楽性も変えてるんならその辺の線引きはダークじゃなく明瞭にした方がいいんじゃないかな、という難癖レベルの意見はあるものの、ダークさを極めて得られる美へのコダワリはまったくブレが無く素晴らしい。
The Mount Fuji Doomjazz Corporation - Glass Is Destroyed

4曲目。ドゥームジャズ。



The Mount Fuji Doomjazz Corporation - Elevator of the Machine

1曲目。ダークジャズ?。


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The Kilimanjaro Darkjazz Ensemble - I Forsee The Dark Ahead, If I Stay (2011)


昨年は両方の名義でアルバム1作づつリリースしてくれた彼等。このペースなら年内にKilimanjaro名義のアルバムも期待できるかも?、なんでまさに沈痛な面持ち(ダークな音楽に浸れて嬉しい、の意味)。しかしその前に2011年にはライヴアルバムも出てるんです。曲は過去3作のアルバム+EPの4作から選ばれており、録音時期もバラバラなライヴ・ベストといった構成。比較的エレクトロニックな音要素があった1stの曲のライヴ演奏なんか興味深かったり。The Kilimanjaro Darkjazz Ensemble取り上げる時にいっつも「ライヴ行きてえ」って書いてるけど、そろそろそれ目的で海外旅行したろかという気分になってきた。ちなみに言うまでも無くMount Fuji名義の曲は未収録。両方入ってたらお得だったかなとか一瞬思ったが、名義の使い分けはっきりした方が良いかもなんて言ったばっかで、どの口で抜かしとるのかと。大体これフリーアルバムだし!。
The Kilimanjaro Darkjazz Ensemble - Lobby (Live)