Voices From The Lake - Voices From The Lake


6ミリオン・ウェイズ・トゥ・チル。チューズ・ワンってか?。今ならDonato DozzyとNeel、2人のイタリアンからなるテクノユニットVoices From The Lakeのデビューアルバムで事足りる!。音の構成は古のアンビエントテクノのフォーマットを守ったもので、音の配置やバランスがユニークってのが一言で言えるその特徴だろうか。淡々とした四つ打ちが一定でアルバムの最初から最後までまったく変化ないテンポのビートと、延々と敷かれた淡いシンセの2つを礎に、様々な鳴り物と細分化されたリフのループがゆっくり現れては消えていく様で全体像を描いていくといった様子。曲が全て繋がっていることも含めて手法はDJミックス的でもあり、アルバム全体で1曲という意識で捉えて良いつくり。明快なメロディーもなく、ビートやベースの音圧も控えめ、その上音色も際立って異質ってわけではないのにここまでドープな音作りができてるのが不思議。テンポは一定だけどリズムのパターンと音色は豊富で、なぜかパーカッシヴなアルバムという印象受けるのもね。確かに海底のような深さや宇宙のような壮大さではなく、浅くて大きさも視界に収まる程なのに底知れない神秘性を秘めた湖のごとし、ってのはまあ名前からの連想だけど。強く言っておきたいことは、アルバム最初から最後まで通して聴くべしってことかな。さすれば...湖からの声が聞こえて来るのかい?、それとも聞こえて来ないのかい?、聞こえて...来、る!。っちゅうこっちゃ。
Voices From The Lake - S.T. (VFTL Rework)

この曲のみA Reminiscent Driveみたいなやや情感溢れる音要素あり。Donato Dozzyのソロ曲のリミックス。


Voices From The Lake - Silent Drops (2011)


昨年リリースのデビューEPはアンビエンスよりもミニマルなビートとベース寄り。クール。
Voices From The Lake - Drop 2


Donato Dozzy - K (2010)


Donato Dozzyのソロアルバムは高品質なアンビエントアルバム。美しいシンセリフにビートのパターンも豊富。でもVoices From The Lakeの後に聴いたんで、すごく真っ当な作品だなという印象。