Reks - Straight, No Chaser


優れたラップアルバムの条件とは?。良いラップに良いビート、そしてその組み合わせの妙、か。Reksの新作は前作からほぼ一年ぶりの早いペースで「内容はどうなんだろ?」と思うかもしれないが、全曲Statik Selektahプロデュースと聞きゃ「あ、大丈夫だ」と思うハズ、ってそれもすごい話ではある。執拗なライミングで矢継ぎ早にスピットするReksのラップは、あくまでパーソナルな視点からより幅広い事象を鮮やかに語る、音楽的にも詩的にも鋭さを兼ね備えた、「業界トップレベル」と言ってもいいもの。単に社会的なことを言えばコンシャスってワケではない、ラッパーとしての誇りの高さたるや!。一方Statik Selektahのトラックは全体的に重たく太いビート&ベースに、スムース、メロウ、メランコリックなサウンドで、Reksのラップとのコントラストは「柔と剛」といったコンビネーション。付き合い長いだけにまるでデュオグループみたい。文句ない傑作だった前作とはトータルな趣は変えつつ高レベルを保った出来で、「もちょっともったいぶっても良かったんじゃない?」と思ったほど。
Reks - Sit/Think/Drink

Commonの「Retrospect For Life」にも通じるメッセージ。声ネタはDe Laとの「The Bizness」。



Reks & Statik Selektah - Sins (feat. Alias)

オフィシャルビデオ。もっとシングル(?)向きな曲ある気するけど。あとAlias油かけられ過ぎ。


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1982 (Statik Selektah & Termanology) - Up Every Night


「Straight, No Chaser」にも当然参加してるTermanologyとの1982でもアルバムリリース予定のStatik。...もったいぶる気まったくなし!。