Ab-Soul - Control System


Black Hippyってやっぱユニークな個性揃ってるが、Ab-Soulはその中でもキャラクターが掴み辛い感じなのが味ってとこだろうかな。ニューアルバム「Control System」はハードコア、コンシャス、スワグ、スモーカー、サグ、インテリジェントで...ヒッピー(?!)ってAb-Soulの多面的(とは言え、色んなキャラを演じてるとか多重人格っぽいってことではない)な魅力が高い詩情と共に提示されてて、相変わらずBlack Hippyからは目が離せないという気にさせられましたね。トラップ風な音色を独自に再構築&展開したようなサウンドプロダクションも面白く、Kendrickの「Section 80」にも通じるジャジーな雰囲気がアクセントのように適度に振り撒かれているのも凄く良い。Ab-Soulのキャラにとても合ってるし。これらがリリース元のTDE周辺のトラックメイカー達によるものというのも高く評価したい。ちなみにAb-SoulってBlack Hippyのメンバーの中では唯一LA郊外生まれで、主にイーストコーストのヒップホップを聴いていたらしいが、なるほどコンプトン育ちでクレバーなKendrickとは表裏一体で、「Section 80」も「Control System」もそれぞれそんな性質が良く出てる。
Ab-Soul - Terrorist Threats (feat. Danny Brown & Jhene Aiko)

メッセージ性の高い曲にDanny Brownをフィーチャーしてるのもニクイ。



Ab-Soul - Bohemian Grove

One time for the women, Two times for the ladies, Three times for the bitches! トラックも素晴らしい。



Ab-Soul - Mixed Emotions

Ab-Soul流ヒューストン賛歌。コデイン&シロップのミックスでDJ ScrewやPimp Cみたいにキメたいとこだけと、彼らみたいな最後は迎えたくない。もちろんその2人は尊敬してる...複雑な心境もまた綯い交ぜミックス状態、というとても面白い曲。(ノロい声で)「Screwキメるぜ、フランケンシュタインの首のネジ(スクリュー)みたいにな!」。


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ScHoolboy Q - Habits & Contradictions (2012)


Black Hippyのハードコア部門担当(?)のQ様といえばSchoolboy。今年頭に出た2ndソロは「Section 80」と「Control System」とシリーズっぽいイメージで聴いてみても面白いが、他の2作と比べると、もっとSchoolboy Qのキャラを打ち出せてたらさらに良かったという気も。
ScHoolboy Q - Druggys WitH Hoes Again (feat. Ab-Soul)