Oh No - Ohnomite


Yes! Yes! Yes! Oh No! Yeessss! Oh Noのソロアルバムが出たよ!。完全インストだった前2作と違って今回はOh No自身のラップも入ってるのはGangreneで更なる自信がついたから?。しかもそればかりか20人近いゲストラッパ−を迎えた豪華な内容で、かつトラックのサンプリングネタは全て70年代ブラックスプロイテーションの金字塔(or珍字塔?)「ドールマイト」の劇中音源と音楽のみ使用しているという、嬉しいコンセプトのアルバムですよ。「ドールマイト」と言えばルディ・レイ・ムーア演じるドールマイトのもはや芸術的と言っていい「ベシャリ」と、対照的に香港映画の見よう見まね感すごいノロノロなカンフーアクションで有名だが、この「Ohnomite」は音楽とセリフという、映画の良いとこ抽出しつつ、ソリッドで時にバウンシーなOh Noビーツが全曲バシッとキマッてて、悪い意味でユルユルなとこは全然なし。ゲストはやはりStones ThrowやOxnard関連からGangrene人脈などオナジミな面子はもちろん、プラスProzack Turner、Sticky Fingaz、Jose James & Phife DawgにErick Sermon辺りがOh Noとは珍しい顔合わせながらどれもトラックにハマっているのがサスガ。Oh Noのトラックとラップのカッコ良さは十分承知だが、Gangreneとはまた違う(でも通じるものもある)ケレン味が加わってるのがシュミに合うこと、あれこれエクスプロイトされがちな「俺たちスプロイテーション」なアルバムですぞえ。あとアルバムカヴァーも最高。グッズ出たら欲しいな。
Oh No - 3 Dollars (feat. MF DOOM)

Oh NoとDoomって意外と今までなかったような...もちろん良いに決まってる!(That's right!)。



Oh No - Whoops Ass (feat. Sticky Fingaz)

これまた面白い組み合わせ。いまにも沸点を超えそう、って状態で沸々とラップするSticky Fingazが素晴らし。



Oh No - Dues n Don'ts (feat. Jose James & Phife Dawg)

Jose JamesとPhifeとはセンス抜群!。"Don't be a Twitter thug, Hip Hop-wise, that's a no-no!"...Phife、2012年今もなお素敵なのが感動。


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Oh No - Exodus Into Unheard Rhythms (2006)


Oh Noが自分のラップもフィーチャーしてるソロアルバムは2006年のソロ2作目である本作以来。こちらも20組くらいゲストを迎えてる上に、サンプリングネタは全てGalt MacDermotの曲のみを使用...と、つまり「Ohnomite」はこれの続編みたいなもんだな。Buckshot、Wise Intelligent、De LaのPosなど参加!。
Oh No - T. Biggums (feat. Dudley Perkins & Georgia Anne Muldrow )

Madlib & Oh No兄弟と家族ぐるみで仲良しな夫婦をフィーチャー。サンプルネタは某曲で有名ですね。