Essential Electronic Albums 2012 (So Far)!


もう8月か!。上半期まとめシリーズあと数回あるんで急がねば、9月なんてすぐだ。...9月になったら多少は涼しくなってんだろうな〜と数分ボーっとしたところで今回はテクノ、エレクトロニック編。渋イィ作品沢山出てる全10作。


10. Pye Corner Audio - Black Mill Tapes Volumes 1 & 2


その正体はThe Head Technician、って余計よくわかんねえぞという気がする謎のテクノユニットPCA。音はテクノ以前のシンセサイザー・ミュージックのリバイバルといったとこで、「Assault on Precinct何番?」なんてレイト70s〜アーリー80sのシンセ・サントラ好きならハマること確実。そんな本作、2010年と2011年にそれぞれリリースされたシリーズをカップリングしたもので、厳密に言えば今年の作品ではないので10位。とは言え1位でいいくらい好き。アートワークも最高だ。


9. Jimmy Edgar - Majenta


Hot Flashからのリリースということでかタメのあるグルーヴな曲もいくつか入ってるが、やはりオールドスクール・エレクトロなグルーヴやニューウェーヴなテイストが良いJimmy Edgarの3rd。相変わらずエロいのは言うまでもないか。


8. Fort Romeau - Kingdoms


スムースでアーバン、ディスコっぽい雰囲気もあるハウス風なのに、曲の構成はチャラチャラしたとこ全然ないストイックなテクノ的音処理というバランスがありそうでなかったクールさ。


7. Delta Funktionen - Traces


硬質なマシーンミュージックっぷりがたまらんDelta Funktionenのデビューアルバム。グルーヴはオールドスクールなエレクトロか四つ打ちのどっちか!ってのも清々しい。キック&スネアにファンクネス感じますねん。


6. Puresque - Leitmotiv


ジャーマンテクノ魂あふれるシンプルなミニマルテクノ。一流の職人による工芸品のような味わい。Tresorのぶれなさ加減は周知の事実とはいえ。


5. Chymera - Death By Misadventure


ピアノやドラムなど曲によってオーガニックな質感の音を使ってたり、ダウンテンポっぽいグルーヴの曲あったりで、とても高品質なリスニングテクノ。良い意味で聴きやすいのも魅力だな。テクノ云々以前にセンス良い音楽、って推奨できる。


4. Forward Strategy Group - Labour Division


インダストリアル風味でモノトーンな世界感がニヒル!。そんなアルバム全体の色合いも統一されてて良いが、グルーヴに関しては「この曲はミニマルテクノ」「これはエレクトロ」「これはビートレス」みたいに一曲ごとに類型的なとこ少しあってシングル集みたい。そこがもうちょっと自然だったら更に良かったかも。でも十分カッコイイ。


3. Hakim Murphy - D:e:c:o:n:s:t:r:u:c:t:i:o:n


オールドスクールでアナログなシカゴハウス的音色のディープテクノ。リズムだけじゃなくて独自のアンビエンスもあるのが面白い。変態性が奥に秘めてるって雰囲気が最高。12分もあって延々とナレーションが入ってる曲なんかモロ変態なのもあるけど。


2. Claro Intelecto - Reform Club


ストリングスのテクスチャーがまずもって美しい!。サウンドプロダクションや音響など細部に至るまで神経が行き届いてるようなつくりに加え、今回はややゆったりしたハウス超のグルーヴも大変素晴らしい。これまでの彼のアルバムでは一番好み。リリース元Delsinのクオリティ・コントロールの高さも称えたい。あとClaro IntelectoはChymeraの曲のリミックスもやっててそれも良かったよ。


1. Quantec - 1000 Vacuum Tubes


Echocordからリリースされた過去2作のアルバムで「ベーシック・何チャンだ?」ってなダブテクノの人イメージだったQuantec。新作は跳ねるようなグルーヴのテックハウスなスタイルになっててビックリ。デトロイトテクノっぽい雰囲気あったり、これまで通りのダブテクノな音を生かした曲もあったり。またほとんどの曲にヴォイス・サンプルが入ってて、全体的にSFのような世界感がある。実は過去のアルバムってそんなにしっかり聴いたことない!、が、これは年間ベストクラスで好きだ。