Essential Beats Albums 2012 (So Far)!


上半期まとめシリーズ第2回はBeats編。エレクトロニックミュージックの中でもビート中心の、サブジャンル名で言えばダウンテンポトリップホップ、ファンキー、UKガラージ、2ステップ、ダブステップなどなどね。と言っても今年はアルバム丸々一作ダブステップってのがいきなり激減!。ビートミュージックシーン全体的に転換期っぽいとこなのか。


10. DVA - Pretty Ugly


Scratcha DVAのデビューアルバムは、正直「普通」!。悪くはないもののなんかクセが無くてスルっと聴けちゃう。カッコいいけどAftershockの頃から好きだったらちょっと物足りないか。ヴォーカルをフィーチャーしたポップさは悪くない。


9. Jam City - Classical Curves


Jam Cityのデビューアルバムは先行シングルで聴けたグライミーなリズムパターンがほぼ無くなって、グルーヴに関してはちょっと乗れなくなってきてるものもある。シンセ感バッチリのとってもクリスタルな(?)音色はこれまで通りですごく良い。DVAにしてもこれにしてももっと早くアルバム出てれば更に気に入ってたかも。


8. Dan Habarnam - From The Known


一歩先行くDNBサウンドを追求するExit Recordsからのリリースの中でもこれははみ出しチャンピオン過ぎな、もはやアンビエントアルバム。一応リズムあるけどDNB要素ゼロ。でもこのレーベル全体に通じるダークなトーンは味わい深い。


7. Roska - Rinse Presents Roska 2


RoskaのRinseコンピ第2弾!。ファンキー、ハウス、ガラージなリズムの骨組みだけみたいなサウンドは相変わらず。ただ前作の方が個性が出てるかもしれない。あとMz Brattフィーチャーされてるが、彼女はこの辺りの連中ともっと仕事するべきだな。


6. Ackryte - Shades


ジャジーで気だるいムードがイイね!。くすんだフィルムの映像をイメージさせるような感触のウワモノに対して、ビートはヒップホップって言っていいくらいバシッとしてるとことかも。過去の作品と新曲を交えた構成のアルバムだそうです。


5. Whistla - Enter The Swivel


L2S Recordingsらしい正統派なガラージ、2ステップのグルーヴをしっかり守って色々ビートの鳴りや音色工夫してるとこがいい。アルバムカヴァーは今年ベスト級!。


4. Slugabed - Time Team


そういやこやつもアルバムまだだった!。グリッチーなシンセサウンドをゆっくりかき混ぜてるみたいなキラキラかつグニョグニョなウワものと、ノタ〜っとしたリズムがやはりマイペース。シングルはどれも相変わらずだな〜というノリだったが、アルバムは程よく音色で色合いつけてる。


3. Addison Groove - Transistor Rhythm


Headhunterの変名ユニット。音の感触はオールドスクールエレクトロなテイストでウワモノ控えめ、ビートとベース勝負でスタイリッシュかつブーティ。Spank Rockフィーチャーもハマってる。50 Weaponsからリリースされたアルバムでは今んとこコレが一番好き。


2. Brackles - Rinse Presents Brackles


「Rinse Presents...」でBracklesも出タ!。結構キャッチーなファンキースタイルの曲で構成されてるが、持ち前の「テクノ」なフレーバーの出具合がセンス有り有り。アルバムと言うよりシングルのコレクションぽい内容で、なのに昨年の「Tarantula」入ってないけど2位!。


1. Distal - Civilization


ハウス、ダブステップ、サウスヒップホップ、フットワーク等等のリズム感をアシッドテクノっぽい音色で打ち鳴らす、スーパー(スカスカ)クールなベースミュージック。シカゴもサウスもあるのにごちゃ混ぜっぽくないのも見事だ。