Plan B - ill Manors
この夏UKのチャート見てたらPlan Bの3rdアルバムが初登場で1位に入ってたんで「また売れてんだな〜」とか思いつつ聴いたら「これで1位か!」という中々ハードな出来で感心したのだった。まずもって「ヒップホップ回帰」って雰囲気のトラックが良くて。ヒップホップってよりはループ&ブレイクビーツを重視した、燻してくすませたような音色のトラック作りで、かつドラマチックなサウンドエレメントも効果的。しかもこれらほとんど本人が手がけてるらしいというとこも。そんなトラックに合わせて今回はしっかりラップ中心だし。さらに詩世界もそれらに合わせた物語性の高いものなんだが...本作、実はPlan BことBen Drewが製作、監督、出演している映画のサウンドトラックなのでそこはまあ当然ちゃ当然かね。まだ映画を見てないんでこのアルバムの曲が映画でどういう使い方されてるのは分からない。ちなみにデラックス盤CDは2枚組みでディスク2の方には映画のスコアが収録されていて、こちらが純粋な「サントラ」なのかもしれないし。ただプロテストソングのような精神を込められた曲群は映画と切り離した単体の作品としても楽しめると思う。某氏のフォロワーみたいに言われてたPlan Bだけど、そんな感じもうないな。
Plan B - ill Manors
この夏、っつたらオリンピックの真っ最中にこんなアルバム出してるってとこもやるな、と。
Plan B - Lost My Way (Remix feat. Raekwon)
音、マインドともにブルースを消化しつつもアッパーなブレイクビーツのグルーヴのトラックとラップがカッコいい上に、リミックスはRaekwonを迎えているという、至れりつくせりイルな曲。
Plan B - Pity The Plight (feat. John Cooper Clark)
こちらは先輩詩人(?)をフィーチャー。John Cooper Clark!。
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Plan B - The Defamation Of Strickland Banks
なんだか歌ものソウルな曲が多いね、ってのがファーストインプレッションだったセカンド。それであんま聴いてなかったんだが、これStrickland Banksという架空のソウルシンガーの物語を描いたコンセプトアルバムだったんだそうで、別に「この人こんな感じになっちゃった」、ということではなかったらしい。まあそれは新作が出たから分かったことではあるけども。逆に言えば次はまた全然違うアプローチしてくるかもしれないと思うと気になる。あとこの2ndのシンギング、コンセプトからなる作品作り、ソウルフルな音要素などは新作にも十分生かされている。
Riz MC - MICroscope (2011)
映画「ill Manors」で主演を勤めるRiz Ahmedは、キーファー・サザーランドやケイト・ハドソン等が出演してる今年公開の「The Reluctant Fundamentalist」という映画にも出演してる俳優さんで、かつRiz MC名義でラッパーもやってる人なんだそうな。昨年デビューアルバムをリリースして、今年これがTru Thoughtsからデラックス盤でフィジカル・リリースされてる。こちらはもっとチープでビリビリとしたエレクトロニック・サウンドでよりグライム的なトラックに、表現力もスタイルも豊かなラッピングで、俳優の片手間っぽい感じは全然無い。アンダーグラウンドな作りがグッド。
Riz MC - All Of You (feat. Aruba Red & Plan B)
Plan B参加曲ももちろんあり。