Murs & Fashawn - This Generation


Whatuptho?!去年もヒップホップは面白いコラボ多かったゾ!。ウェストコースト新旧地下カリスマ競演といった趣なMursとFashawnとかね。競演自体は初(?)だろうとも、特に最近あんまりない二人で交互にラップするスタイルとかあったりして、コンビネーションの良さはバッチリ。声質の高(Fash)と低(Murs)のコントラストも鮮やか。まあMursは誰とでもコラボ出来る位の人というのを差し引いても、良さは期待出来てたとこではありますけどね。むしろ意外だったのはトラックの方で、全体的に「オケ」って言った方がいい(音数多いってワケじゃないけど)オカズ多めな作りこんだようなもので、ヴォーカルをフィーチャーした曲も何曲かあったり。実のところ音色、メロディーやリフはなんというかややダサめというか「イナたい」って表現が似合いそうだったりする。ただ、いかにもカチカチなアンダーグラウンド・ヒップホップ、みたいじゃないのが味になってるとこある。そんなトラックを全曲手がけたのはレゲエのプロダクション・デュオでもあるK-Salaam & Beatnickで、それ知って納得。リズムやグルーヴ以外でレゲエっぽいエッセンスがあちこちに垣間見れるし。彼らとのコラボ作でもあるということだろうな。
Murs & Fashawn - Slash Gordan

「交互にラップ」で丸々1曲のナンバー。途中でMursが「お前が先にはじめたけど、今度はオレからな」っつって交代するとことかイイね。スティールパンだけならまだしも、ギターのリフまであるトラックのダサい感じ(褒めてる)もよく分かるかと。



Murs & Fashawn - This Generation (feat. Adrian)

「ディ〜ス・ジネリェ〜イシオ〜ン」がモロにレゲエ。


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Murs - Yumiko: Curse Of The Merch Girl (2012)


Mursは去年個人名義のアルバムも1作出してる相変わらずの働き者っぷり。でも由美子って誰?、なこのアルバム。同名のグラフィティ・ノベルをテーマにしたプロジェクトで、Mursが得意のストーリーテリングで漫画の物語をラップするという中々ユニークな企画。CDはその漫画同梱!な、まあこれもある種のコラボ作。というか元々漫画の出版費用捻出とプロモも兼ねてるみたい。イラク生まれ(!)のDJ Foundationが全曲手がけたトラックもやはり一癖ある。まあ肝心の漫画の方は、ビデオで垣間見れるいかにもアメコミ!な絵柄読むの疲れそうかな。
Murs - Gods Gone Crazy


Fashawn - Champagne & Styrofoam Cups (2012)


デビューアルバムでNasを引き合いに出された程の若きラップスタアFashawn。古っぽいトラックが似合いそうというイメージに反して、このミックステープでは8曲目やKhalifaを向かえた9曲目みたいな今っぽい音&グルーヴなトラックも全然イケる。一方でお馴染みExile、Jake One、Evidence(「Sky High」ネタで、これってBone Thugs N Harmonyの「Flow Motion」を使ってるってことなのかどうなのかは気になるが)なんかが手がけたアンダーグラウンドな曲も入ってて、「スチロールカップでシャンペン」ってそういうココロでもあるのか。まあFashawnはTDEのようなプロップスを得られる作品を作れそうではあるんで、期待しておるぞ。西は新しい世代が育っているな!。
Fashawn - Dark Cloud

とか言っときながらやっぱこういうのが好き。これともう1曲「Heaven」って曲やってるATGが良い仕事してる。