Murs & 9th Wonder - The Final Adventure


Whatuptho?、Whatuptho!で今日も引き続きMursとコラボの話。アルバム5作目ですっかりご存知、もうLittle Brotherよりリリース数多いぜ!、と言えば9th Wonderとの自称ダイナミック・デュオね!。しかし物事には全て終わりがある。タイトル通りこのコンビでのアルバムはこれが最後で一旦幕引きということらしく、そいつは残念。しかしそんな最後ということもあってか、Mursも9thも共に気合の入り方、気持ちの入れ具合が相当な作品に仕上がっておるな。Mursのラップは特に恋愛感情について語ったものが印象深く、そこに9thはドがつくほどスウィートだったりソウルフルだったりなネタ回しのトラックを用意するストリクトリーさ加減がさっすが。シリアスな「Funeral For A Killer」や「Tale Of Two Cities」の哀愁など、他の曲についても最後の最後までコンビ仲の良さはドンズバ。ラストの「It's Over」はコレでおしまいって感傷もありつつトラックはユーモラスな雰囲気が良かったり。などなど、やはり今回はその最後、っていう決意から生み出された物が持つ美、みたいなのも感じられる。「有終の美」って言うと簡単すぎるけど。なので「ネクスト・アドベンチャー」とかシレっとまたコンビ組んでアルバム出したとしても全然怒らないよ!。あとアルバムのアートワークは2012年ベストクラス。感動的だ。
Murs & 9th Wonder - Walk Like A Woman

トラックに3曲分の情熱(とコスト?)がかかったナンバー。タイトルはコンビのアルバム1作目に収録の「Walk Like A Man」のもじり。最初と最後をこんな風にリンクさせるのも洒落てる。



Murs & 9th Wonder - Better Way

真の意味でスピリチュアルな曲。9thのトラックがまた説得力感じさせること。


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9th Wonder & Buckshot - The Solution (2012)


もう一人、9th Wonderとアルバム作ってる大物ラッパーといえばBuckshot。このコンビも3作目が昨年出てて、なんとMursのと同日リリース!。9thの働き者ぶりも大したもんではあるものの、Mursの方が最後だって感情的バイアス抜きにしてもやっぱ9thとの愛称良い、なんてどうしても比べてしまう。これも全然悪くないんでもったいない。
9th Wonder & Buckshot - Crazy

Duckdownが妙にビデオに力入れてんのはありがたいところ。これなんか「ドニー・ダーコ」でおもろい。