Sean Price - Mic Tyson


タイトル発表されてて一向に出ないアルバムってなんだかヒップホップには特に多い気がする。Sean Priceの「Mic Tyson」も2009年にアナウンスがあってからリリースは3年後の2012年!。ただしその3年間Sean Pはゲスト仕事の量がハンパ無い上に、なんと言ってもBlack Milk & Guilty SimpsonとのRandom Axeがリマーカブルだったんで、十分活躍してるイメージではあったな。さて待望の「Mic Tyson」、最初聴いたときはそんな外向きの活躍っぷりが反映されてないか?とか思ったが、じっくり聴くと濃厚な味わい深い内容でグイグイ好きになってった感じ。一貫してダークでヘビーかつダイナミックなサウンドプロダクションにSean Pの堂々としたオッサン声のコンビネーションが、いかつくて骨太。前半は渋めのサンプル使いのトラックでゲストは1曲のみ、反対に後半はややネタを強調したトラックでラスト以外はゲストをフィーチャーっていう、アルバムの構成も面白い。トラックは一番多く手がけてるのがThe Alchemistというのには驚き通り越して呆れるほどだが、他のトラックの色合いやクオリティが均一なのも特筆すべき点で、これ良いアルバムの証拠でしょう。9th WonderやKhrysisに加え新し目なプロデューサのトラックなんかもあるけど、言われないとどれだかわからないくらい。1曲1曲はやや短めでトータル40分くらいってサイズも、これ以上だと胸焼け起こしそうで適切。音が好みってのもあるものの、これまでのアルバムの中でもベストだP!。
Sean Price - STFU Part 2 (Mic Tyson Cover Animation Video)

ゴリラボコボコにするSean Pの勇姿!。



Sean Price - Title Track

劇的なサンプルネタに、シューティングゲームみたいな音がおもろくカッコいいトラック。前半はこんな風。



Sean Price - BBQ Sauce (feat. Pharoahe Monch)

後半はこんな風。



Sean Price as "Seanwuar" Vs. Pharoahe Monch

ご存知(無駄に)ビデオに力入れてるDuckdown。これは某インタビュアーのパロディ。Sean P他に「MTV Cribs」や「ボブの絵画教室」のパロディビデオもアップしてる。


Sean Price - Kimbo Price (A Prelude To Mic Tyson) (2009)


タイソンの「序曲」はキンボー!、なミックステープ。既成曲のビート中心でリワインドやスクラッチも頻繁に入り、「My Name Is...」の(てきとうな)パロディなんかあったり。単純に聴き易いのはこっちかも。
Sean Price - Figure 4