Inspectah Deck and 7L & Esoteric - Czarface


さて、今年ヒップホップのアルバムで今んとこ一番お気にと言えばこれ。Wu-Tang Clanの隠れ人気ナンバーワン!な我らがRebel INS.ことInspectah Deckと、ボストンのアングラ・ヒップホップデュオ7L & Esotericのコラボ、名づけてCzarface!。なんとも不思議な顔合わせのコラボだなと驚いたが、これが傑作だったのでさらにビックリ。7Lのトラックはドッスンドッスンした「ドラムブレイク」っぽさ感じるものが多く、今時逆に珍しいブーンバップで派手め。そんなトラックにDeckのラップがハマッてるというのはコラボならではの面白さも含めて最高ですね。Deckファンとしては他にラッパーいらないかも…位に思ってたりもしてたが、Esotericも得意のノンブレス気味ラップ決まってて中々いいじゃん、と。またアメコミな世界観をテーマにしているというとこで、トラックのサンプリングネタ(音&声両方)や詩にもその辺りが反映されてて、それこそマンガみたいなかっこ良さありありで。Ghostaceをフィーチャーした曲なんかWu-Tangっぽいトラックにアイアンマンの声ネタ乗ってたりしてね。ここ最近のWu-Tang関連ものではかなり大当たりなブツで、Wu-Tangのアルバムデビュー20周年も盛り上がるわいな!。
Czarface - Air 'em Out

映画みたいなビデオでDeck芝居もイケる!。



Czarface - World War 4

滅茶苦茶カッコいいアッパーなトラックでDeck早めなラップもイケる!。第四次大戦だ!。


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7L & Esoteric - The Soul Purpose (2001)


トラックメイカーの7LとラッパーのEsotericは、ApathyやCelph Titled辺りの悪々な連中と2000年代アンダーグラウンド・ヒップホップシーンにポジションを築いた、00年代の「アングラ」ヒップホップの一部を代表するアクトっつっても良いかも、という印象。初期の作品は少しチェックしてたんで、Inspectah Deckが1stアルバム「The Soul Purpose」に参加してたのは知ってたが、今回のCzarface聴くまで実は忘れてた。そればかりか2010年の「1212」にもDeck参加してるし、1stのイントロに続く2曲目もDeckの声ネタ使ってるくらいで、Deckとはむしろ縁深い仲だ。Czrafaceは7Lのトラックの良さが光ってるが、この度過去の作品色々聴き直したらその片鱗みたいなのがそこかしかこに感じられたのも面白かった。あとこの二人、トラックとラップの相性とても良いコンビだね。
7L & Esoteric - Speaking Real Words (feat. Inspectah Deck)

12年も前の曲だが、Czarfaceの良さは予想できて当然じゃないか。