Skream - Outside The Box


こりゃ楽しいアルバム!。ダブステップやレイヴ風、UKガラージまで含むビート群にカラフルなシンセ音。La RouxからMursまで登場するし、聴いてて飽きないバラエティさ。しかしこれがあのSkream、それも5年ぶりの2ndアルバムだって知ったらこっちもそんな悠長なこと言ってる場合じゃねえぞい!。こう来たのかいな!と。まあポップ路線ちゃあポップ路線なんすけどね、CD自体が売れなくなってる今時「売らんかな」って理由でポップな音やる奴ってもう少ないんじゃ?。クラブミュージック、しかもダブステップのシーンなんてなおさらでしょ。そんなとこにSkream程の奴がこんなポップにアルバム仕上げたってのは・・・確固たる意図があってのものなのかね、と。まさか「ダブステでポップシーンをテイクオーヴァーしてやるぜ!」てなノリではなかろう。んまあシーンのパイオニア的存在の一人だけあって、「ビリビリでビッシャンビッシャンなダブステやってよ!」なんつっても「5年くらい前にやっとるわいや」とか言われたら返す言葉はないですし。「ダーク」で「ディープ」っていうダブステの一番一般的なイメージへのアンチテーゼってんなら成功してる。まあSkreamが色んな曲をリミックスしたのを集めたアルバムみたい、っつったらイメージ沸くでしょうか(良かれ悪かれ)。


一番気に入った曲はこれ!。結構援護するようなこと書いといてやっぱこういうのかい!ってな?。ええそうです!。




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Liquid - Culture (1995)

Ruskoにも感じたSkreamに対するモヤモヤとは別に、今年は頓にハードコアブレイクビーツなレイヴサウンドを意識した曲が出てきてるのは面白い。「Outside The Box」からのシングルカット「Listening To The Records On My Wall」はかなりLiquidの「Sweet Harmony」でニヤニヤだ。しかしLiquidのアルバムも当初さぞやアップリフティングなピアノ+高速ブレイクビーツ満載なんだろな!と思って聴いたら「そういう広げ方せんでも・・・」みたいなアルバムだった。いやこれは寧ろダサい!。「Sweet Harmony」みたいな曲はゼロだったし!。


Skreamに対しては「もうミッドナイトリクエストラインは不通なのかえ?」とか言ってみたい。・・・上手いこと言ってるな〜(自画自賛)。


おまけBaby D - Let Me Be Your Fantasy (1992)

これもまんま「Sweet Harmony」。動画では突然「37位」!って出てくるんでビビるが、全英ナンバーワンソングです!。


・・・「Outside The Box」、D-Bridge & Instra:Mentalフィーチャリング曲がまあまあだった、なんてとこが地味にキツいポイントだったりして。