VA - Ninja Tune XX


(映画「Taxi 2」のマネっぽく)「ニンジャ〜!」。Ninja Tune20周年おめでとう!。でもNinja Tuneなら20年くらい軽く持ちそうな印象ずっとありましたね。時代の先端に(無駄に)行くことなく、かと言って後追いするようなマネもしないくらいの先進性。高いけどイヤミにならないセンス。そしてどこまでもユーモラスで愉快でカッコいい。まあこれらは要するに首領であるColdcutの特徴だよね。レーベル自体が一個の巨大なアーティスト、という捉え方も出来るでしょう。それからこのレーベル、スタッフが凄い優秀っぽそう。そんな20周年を記念して登場するレーベルコンピ、限定盤はエクスクルーシヴ音源&リミックス満載のボックス仕様。リミックスはリミキサーの顔ぶれが「ゲスト」って感じでレーベル外のアーティスト多めな祝祭仕様。どれも組み合わせがおもしろい。リミックスでない曲は00年代後半顕著だったUKブレイクビーツミュージックのビート感の変化が、前回のコンピよりよく表れてる。これは欲しい!。そう、まだゲットしてないのにざっと試し聴きでチェックしただけでブログにのっけてしまいました。サンタがいれば多分今年のクリスマスにウチまで持ってきてくれるハズじゃ!。・・・いや、ニンジャがいれば十分じゃ!。

FinkをScubaがリミックス。イイ組み合わせ。



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・・・はマイ・フェヴァリット・シリーズのスペシャル企画!。Ninja Tune20年のカタログの中からお気に入り盤を選んでみることにしたよ!。2010年で20年ってことは90年代と00年代に分けられるんで、今回は最初の10年から5枚セレクト。ちなみにBig Dadaは入れずにNinjaのみで。またすべてのアルバムを聴いてるってワケではないので、聴いたことあるものから選びました。ではカウントダウン!。



5. London Funk Allstars - Flesh Eating Disco Zombies VS. The Bionic Hookers From Mars

お懐かしやNinja初期の印象的なアクトである一人オールスターズ。ファンク、ジャズ、ヒップホップに加え、Ninjaの中ではビッグビートっぽい感覚もあったね。たまにやる流麗なフュージョン的仕上げの曲とか凄く好きだ。アルバムタイトルの良さは満場一致のハズ。



4. Funki Porcini - Love, Pussycats & Carwrecks (1996)

最近の復活も嬉しいポルシーニ男爵。モンドな雰囲気にNinja初期らしいジャジーダウンテンポサウンドと当時のビート感の「交錯」が、氏のディスコグラフィーの中では最も表れてるアルバム。ファンクジャズティカルなムードとトリックノロジーなビート。



3. Mr. Scruff - Keep It Unreal (1999)

Ninjaのユーモラス部門を一手に引き受けるScruffさんはブレイクビーツに人柄が出るタイプ?。愉快で愛らしく、かつジャジーで深いサウンド。意外と似たようなセンスの奴って少ないような。



2. Amon Tobin - Bricolage (1997)

今や重要な忍者の一人であるAmon Tobin、「Ninjaが発掘した期待の忍」だったころのデビュー作。サウダージではない密林的サウンドスケープは既に完成してる脅威の一作。このころは最近の作品とはまた違うロウなビートも最高だった。



1. The Clifford Gilberto Rhythm Combination - I Was Young And I Needed The Money (1998)

「Astrud Gilbertoの飼い猫の生まれ変わり」を自称する謎の男Clifford Gilberto唯一のアルバム。その中身はややトロピカルなフュージョンチック&ジャジーサウンドを搭載したドリルンベース!。Squarepusherが進んだかもしれないいくつかの道の一つを、代わりに突き進んだ存在と言っていい。しかしもっとアルバム聴いてみたかったんですが・・・これだけで十分かも?。Ninjaに限らず90年代ベストに入れたいくらいのフェイヴァリット盤。