VA - Ninja Tune XX presents King Cannibal: The Way Of The Ninja


「あンた!、まだ使ってないリズムあったわよ!」「それじゃもっとビーツ&ピーシズくんな、かあちゃん!」。Ninja Tune20周年おめでとう!。記念コンピと同時に記念ミックス盤もリリースされました。担当はKing Cannibal!。レーベル20年のカタログからなんと250曲を使ったミックスときた。そう聞けば次々と断片的に曲をつぎ込んだようなミックスになってるのかと思えばさにあらず。まず全体が20ぐらいのパートに分けられており、各パートに基礎となる曲が1〜2曲あってそこに色んな曲のエレメントを加えたという、他には無いCannibal風味(ワザと問題のある表現)になってます。プレスリリースを見るとNinjaと共に育ちNinjaの一部となったことに喜びを感じているというKing Cannibal、「Ninjaからはミックスアルバムが沢山出てるので参考になった。それらとは違うことやりゃいい訳だから」と語るあたりはサスガのDJ魂である。



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・・・は前回の続きでNinja Tune20年のカタログの中からお気に入り盤を選んでみることにしたよ!、の00年代編。この10年は先進性に関してはBig Dadaに任せてた感があるかな。90年台より聴いてるアルバムも少ないかもしれないが、良いものはとことん良いんじゃ。それではカウントダウン!。


5. The Herbaliser - Something Wicked This Way Comes (2002)

Ninja Tuneのヒップホップ観の一つを体現していた生演奏ヒップホップバンド。レーベル初期90年代の名忍者だが、一番好きなアルバムは2002年のこちら。ただ残念なことに2008年にレーベルを抜けちゃった模様。今年Ninja時代のベスト盤が出たね。



4. Zero DB - Bongos, Bleeps & Basslines (2006)

トライバルなグルーヴを電気じかけで奏でるユニット。NinjaらしいジャジービートにNinjaでは珍しいラテン風味の組み合わせ。全体的にアップテンポなのもイイ。



3. King Cannibal - Let The Night Roar (2009)

そしてCannibal!。新人忍者の発掘育成にも余念がないのが優良レーベルである証なのだ。



2. The Bug - The London Zoo (2008)

例の「00年代後半のビート感が・・・」を象徴する一作。それがNinjaからベテランのThe Bug、ってのも嬉しい。あとこのラガラガ感!。



1. The Cinematic Orchestra - The Man With A Movie Camera (2003)

Ninja Tuneのみならず00年代のクラブミュージックシーンという括りでも重要なアクトThe Cinematic Orchestra。アルバムは全て名作のレベルなんでどれを選んでもいいんだが、ここではやや異色な一作を。シネマティックな楽団が実際のサイレント映画に音楽をつけた、架空のサントラ楽団製作のサントラといった一作。でもグルーヴも必ず意識しているのも素晴らしいと思う。