My favourite Drum N Bass albums of 2010 (Second half) Pt.1


明けましておめでとうございます。新年の挨拶もそこそこに早速ドラムンベースのハナシだけどいい?。去年ブログで取り上げられなかったアルバムを一気に聴いてみるシリーズのDNB編ってことですよ。今回は全部で15作!なんで2部にわけてあります。便宜上「マイフェイヴァリット」となってますが、こうなると聴いた端から書いてくスティーズだわな。でもどれも個性があって面白い。


●Blame - The Music

ロジカルプログレッションも今や!なBlameの3rdぐらい?。全曲ヴォーカル入りの完全歌モノDNB仕様。UKのアシッドジャズやクラブジャズのヴォーカル入りものにある「UK臭さ」が好きな人はかなりイケると思う。曲によっては2部構成で後半がテンポを落としたポップなものになるものがあってそれはいいんだが、それとは別に2曲ほど今時のチャートミュージックみたいな音色でテンポのゆるい曲があるのがちと残念。しかもその2曲フィーチャリングがDynammite MCとRodney P & Jenna Gなんだもん。もったいない。



●Danny Byrd - Rave Digger

「今年はレイヴが来る!」じゃないけど2010年のUKビートミュージックシーンはレイヴ再考が大きなテーマになってましたかね。年も後半になってきたら「もういいんじゃないかな」ってなのも出てきてたようなとこにDanny Byrdの新作タイトルが「Rave Digger」だってんでかなり不安になったんだけど、これは面白い良いアルバムですよ。サウンドは基本的にHospitalらしい端正さと、そのなかにあってはダイナミックなグルーヴ回しのDanny Byrdそのもの。でレイヴサウンドが各曲にネタっぽく使われていると。Liquidの「Sweet Harmony」のリメイクもカッコいい。



Calibre - Even If

リキッドの大家Calibreの新作は6枚目か7枚目?。前作はダウンテンポ中心だったけど今回はキャリア総括するような意思で作ったという本人のコメント通りの作品。単なるリキッドものだけじゃなく、ダブ感覚のあるトラックがとても良い。



●Command Strange - Soul Booster

フロム・ロシア。Command Strangeのデビューアルバムはピアノ、キーボードの音がポイントな流麗なサウンド&グルーヴ。ここしばらくの「綺麗めDNBならロシア!」という印象をさらに決定的にするアルバムですね。



●Artificial Intelligence - Stand Alone

今「王道」なDNBって逆にどんなんだろう?と思ってしまうんだが、恐らくこういうのと思ってよいのでは。遂に出たArtificial Intelligenceのデビューアルバムは力強いリズムが奏でるグルーヴが一貫してる強力な「V」印に恥じない出来。


●Concord Dawn - The Enemy Within

その王道なDNBイメージって要するにPendulumとかThe Qemistsみたいなのからロックっぽいものを抜いた感じということなんだろか。逆にPendulumとかはそういうのにロックっぽいものを足してるというべきか。そんなPendulumの師匠格Concord Dawnのアルバム。AIよりややダークかな。



●Audio - Genesis Device

このカヴァーでVyrusからっつったら期待していいダークでサイバーなブツがコレ。音も太くベースのうねりもけっこうなもの。で、このAudioくん、Ed Rush & Opticalに憧れていたそうだが、いや引けをとらない徹底ぶりですよ。2010年のベストサイバーDNBはこいつだ。