VA - What A Fine Mess We Made


一昨年くらいかな、「Flying Lotusの次は!」みたいな文句で名前をよく見たDorian Concept。彼が関与しているウィーンのAffine Records、そのレーベルコンピが大変素晴らしかったのです。Dorian ConceptやThe Cloniousなんかが既に別のレーベルから出してるアルバムの音からさらにヴァリエーションが広がって、まずグルーヴはエクスペリメンタルなヒップホップだけじゃなくダブステップやテクノ、ハウスまで多義に渡っていると。そんなジャンルの融合感がリミックスっぽい感じなのがとてもユニーク。それでサウンドはクリアでキラキラしたテクノ、チルアウト、エレクトロニカな質感でジャジーなムードを感じさせるものが多く、とてもキャッチー。ハイテックなフューチャージャズといったとこだろうか。そりゃカッコイイわな。

The Clonious - Truth (feat. Paul Randolph)

ヴォーカルはあのRandolph!。動画はオリジナルヴァージョンで、アルバムにはKRTSのリミックスが。どちらも良いぞ。

Ogris Debris - Light Aery (Cosmin TRG remix)



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Dorian Concept - When A Planets Explode (2009)


確かに様々な音楽性を吸収した、これからの「ビートミュージック」感に溢れたアルバムに思えて実際そうだったDorian Conceptのデビューアルバム。「What A Fine Mess We Made」は更に広がりがあるのが頼もしい。


The Clonious - Between The Dots (2008)


同レーベルの重要人物の一人The Clonious、デビュー作はUbiquityからのリリースも納得のファンキーさに富んでおる。


JSBL - Twice Upon Two Times (2009) / JSBL - Twice Upon Two Times Remixed (2010)


上記のDorian ConceptとThe CloniousにWilli RosnerとCid Rimが加わった生演奏ファンクバンドがJacob's Salty & Bamboozling Ladder、略してJSBL。Affine Recordsの中枢と思っていい連中で、一人一人憶えておいて損はなさそう。JSBLは2009年にミニアルバムの後そのリミックス盤があるが、「What A Fine Mess We Made」は後者の良い感じがとても出ている。