Dela - Translation Lost


気がつきゃダークだったりゴツかったりする音楽ばかり取り上げているこのブログ、はじめたころは多少その辺も意識していたハズだったんで、ここいらで少しはオシャレっぽい音も取り上げよう。ホントにオシャレな奴はそういう意識をそもそも持つこたないんだろうが...、ともかくフランスのヒップホップトラックメイカーDelaの2ndアルバムがその一作。今回はインストのトラックとラップ入りのものが半々くらいで、前者は特に「インスト」を意識したメロディアスで、ジャズ、ソウル、ファンク、フュージョンなどからの影響を表現した音楽性豊かな作り。それでもヒップホップのビート、グルーヴのフォーマットは絶対に崩してないというとこがこれ肝!。ラッパーは有名どこは控えて「厳選」という感じだが、それとは別というか厳選を極めたというべきかBluが3曲参加してる。全体的にいかにも「ジャジー」な雰囲気で聴けるアルバムだが、耳を傾けていると「おお」という瞬間が多い。まるで口当たりよく飲みやすいが、アルコール度数は中々な良酒のごとし逸品。
Dela - West Side Story

G-Funkをジャジーヒップホップにしてみました。



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Dela - Changes Of Atmosphere (2008)


デビューアルバムは全曲ラップ、ヴォーカル入り。新作と比べるとヒップホップトラックなサウンドメイキングだけど、それでもメロウな音楽性溢れる作風である。Talib Kweli、J-Live、Dynas、Elzhi、Termanology、The Large Professorなどゲストの人選もアルバムのコンセプトに沿ってるかのよう。Nicolayに肩を並べる存在だと思う。
Dela - I Say Peace (feat. J-Live)


Dela - Atmosphere Airlines (2007) / Dela - Atmosphere Airlines V.2 (2008)

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1stアルバムを挟んでその前後に発表されたミックステープシリーズ。ミックスも曲も全てDela本人によるもので、既発曲、未発表曲に加えここだけのエクスクルーシヴものも。またこれ機内アナウンス風ナレーションのイントロ&インタルードでまとめられてて、サウンドとと合わせて「ミュージック・フォー・エアポート」ならぬ「エアライン・ミュージック」、「航空旅行音楽」といった雰囲気も楽しい。

DelaがDe Laをリミックス。


おまけYoshinori Sunahara - Take Off And Landing (1998)


「エアライン・ミュージック」ってなんぞね?、って言われたらコレ出しゃ文句ないと思うよ!。つうかこれ以外あんま思いつかないか。「Atmosphere Airlines」に通じるとこけっこうあると思います。あとA Tribe Called Questの「Midnight Marauders」のインタルードもそんな感じあるな。