Tommy Four Seven - Primate


本日は2011年のベストアルバム候補Tommy Four Sevenのデビューアルバムなんで気合が入るぞ。音の種類で言えばインダストリアルなミニマルテクノ。だけどボディミュージックっぽい感じじゃない。いかにもなシンセ音もなくリズムもティピカルなスネアやハットを使わずに、全体的にビリビリと歪んだ音像とドスンドスンと響き渡るリズムでもってメタリックでマシナリーな音とグルーヴを表現している。それでいて不思議とノイジーな印象がしないのは徹底的にストイックな作りだからかな。かつてテクノミュージックが持っていた荒々しさを取り戻すってコンセプトも実現できてる、さしずめローテック・ミニマル・ファンクなんて言ってもいいかも。奴の体の筋肉はどれをとっても機械だろう!。テクノ、エレクトロニック系ではここ10年くらいのベスト1かもってくらいハマってるエレクトロニック・バトル・ウェポンっぷりだ。
Tommy Four Seven - Armed 3

2011年のソングオブジイヤー候補がコレ。リズムパターンもすごい。



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Chris Liebing & Tommy Four Seven - Bauhaus (2009)


UK生まれでベルリンを拠点にしているT47、ちらっと聴いてみた初期作品はカッコイイけど今ほど飛びぬけて個性的ではなかった。あのChris LiebingとのユニットBauhausあたりから現在の音へ向かって行ってるようだ。うわさではBauhaus 2.0も準備中だって。


VA - Best Of CLR 2010 (2010)


Chris LiebingのレーベルCLRの10周年記念ベスト盤は(確か)全曲エクスクルーシヴ。ここに入ってるT47の曲を聴くとインダストリアルミニマルテクノが新作の個性的な音になりつつある過程のようで面白い。他のアーティストもワイルドな悪々ハードミニマルばかりでとても素晴らしいベスト。


Speedy J - Public Energy No.1 (1998)


「Primate」聴いてて思い出したのはSpeedy Jの98年作「Public Energy」。それまではピュアでキレイめなテクノやってたJの奴が突然インダストリアルでハードなアルバム作ったもんでびっくりしたもんです。奥歯でアルミホイルをガジガジ噛んでるようなシビレサウンド。ジャンル的にはIDMやエクスペリメンタルという感じでリズムはあまりグルーヴ重視じゃないけど、それ以外は「Primate」に通じるものもある。ただこれ思い出すのは年食ってるからってのがあるかな、あと...。



Collabs 3000 - Metalism (2005)


Speedy JChris Liebingと仲良しなんだけどね。そんな2人のユニットがColab 3000。ハード・ミニマリスティック・エクスペリエンス=メタリズム!。
Speedy J & Chris Liebling - Cream 3

この曲はちょっとウォンキーな雰囲気も。