Machine Code aka Dean Rodell & Current Value - Environments


ようこそマシーンへ!。ドイツのハードでダークなドラムンベースの鬼Current ValueことTim Eliotと、彼を含めた数多くの魑魅魍魎DNBシストの作品をこぞってリリースするレーベル群をまとめるDean Rodellのコンビ、Machine Codeのデビューアルバムが出た!。マシナリーでインダストリアルな感触あるビリビリとした歪むサウンドとドスンドスンくる重たいビートで、音色は基本的にCurrent Valueがソロで展開しているものに近い。が、グルーヴは性急なDNBやブレイクコアのようなテンポのものはほとんど無いというのが大まかな特徴。その上でリズムパターンがえらく複雑で、エクスペリメンタル通り越して偏執的。ビートは激しく打ち鳴らされてて時に目まぐるしくパターンが変わることがあるものの、1曲1曲の包括的なグルーヴはゆったりしてるということですね。その独自なリズム感はダブステップとは言い難い、か、あるいはそれを壊しにかかってるようなとこあり。要するにDNBでもダブステでもブレイクコアでもないないづくしだけど、全部の要素はあるとこが聴きどころっちゅうわけだ。それでいてこの2人の他の作品らしいハードでアグレッシヴな味わいは十分あるんで、それはもう「吹けよ風、呼べよ嵐!」とばかりに聴いてたよ。そしたらまあ今日ホントに台風来たんでシャレになってないがなと。
Machine Code - KJG

ムチャクチャなキックでござりますがな。



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Current Value & Donny - Revolt & Riot (2011)


Machine Codeとほぼ同時期リリースのこれはUKのDNBシストChristopher "Donny" Donとのダブルネーム作。競作トラックはタイトルチューンの1曲だけで、残りはそれぞれの曲を半分ずつ収録。さらにその中の半分はCounterstrike、Silent Killer & Breakerなど等によるリミックスというやや変則的な構成のアルバム。ここはやはりまだアルバム出してないDonnyに注目かな。Current Valueなんかに通じる音作りながら、もっとリズム主体のソリッドなDNBサウンドイカス。起きよリヴォルト、呼べよライオット。
Donny - The Feast


Current Value - Back To The Machine (2010)


おかえりマシーンへ!。Current Valueの前作は近年の奴さんにしてはオーセンティックなDNBっぽい響き。あるいはエクスペリメンタル性よりグルーヴ重視ってとこか。Machine Codeとの違いが極端だが、間違いなく同じ人の作品と分かるのはさすがのアーティスト性。
Current Value - Permafrost