Burnt Friedman - Bokoboko


エレクトロニックミュージックの細かいジャンルで分けるとエレクトロニカ、でも曲作りは基本的にビート中心。ということでシーンでも個性的な存在なのがドイツのエレクトロニカビートメイカー(?)Burnt Friedman。コラボユニットでのリリースを含めると年一以上のペースでアルバム出してる多作な方だが、本人名義のソロアルバムは2007年の「First Night Forever」以来?。ローファイな生音で構成された独特のリズム展開はユーモラスでファニー。エレクトロニックなマシーンミュージックと言うより「からくり仕掛け」の工芸品といった様相で、なんだかポジティヴな慈しみを誘うような不思議で面白いサウンド。凹凸(おうとつ)を具体化したという意図も良く表現出来てるが、タイトルは「Bokoboko」より「Dekoboko」の方が的確だったか〜。曲名にも日本語のものがあって、曲自体もオリエンタルな雰囲気あったりするよ。
Burnt Friedman - Memai


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Burnt Friedman & Jaki Liebezeit - Secret Rhythms 4 (2011)


90年代にNonplace Urban Field名義で出てきた時はエレクトロニックなサウンドで「ジリジリ」、「プチプチ」とした鳴りのリズム主体な音作りをしてたBurnt friedman。最新作に至るまで本質は変わってない。その上で様々なアーティストとのコラボレーションで作風の幅を広げていき、コンスタントに作品をリリースしているという理想的なアーティスト活動ぶりな人ですね。なんかLuke Vibertとイメージが被るような気がしたり。そんなFriedman氏を現在の生音志向へ導いたであろう作品が、CanのドラマーJaki Liebezeitとのコラボ。2002年の初共演作以降昨年までに4作出てる(実は4作目が出てたの知らなかった)。これらではBurnt=上モノ、ビート=Jakiみたいな分担っぽい。
Jaki Liebezeit & Burnt Friedman - Live at Festival SKIF 13, Festival | Saint-Petersburg 2009


Burnt Friedman - First Night Forever (2007)


ソロ名義の前作は全曲ヴォーカルをフィーチャー!。この人ディスコグラフィー見るとソロ名義の方が異色作多いのが面白い。ゲストのヴォーカリストではやはりSpacekいるのがすげえ。すごく良いアルバム。


Burnt Friedman & The Nu Dub Players – Can't Cool (2002)


Burnt Friedmanがエレクトロニカに分類される理由の一つはあんまブレイクビーツっぽさがないからかな?。ビート中心の音なのに既存のグルーヴを極端に意識してないというか。そんな中真っ向から「ダブ」に取り組んだらこうなったというのが& The Nu Dub Players名義のアルバム。大好きです。
Burnt Friedman & The Nu Dub Players - Designer Groove