Geiom - Black Screen


90年代中盤ほんの数年間だけだったもののキュートなエレクトロやジャジーIDM専門のレーベルとして鮮烈な存在だったレーベルClear(憶えてる!)からアルバムを出してたMetamatics(憶えてるよ!)が興したレーベルがNeo Ouija(憶えてるとも!)。そこからアルバム・デビューしていたGeiomももちろん憶えてるぜ!。...でも思い出したのは久しぶりだったりして。実はここ数年はかなり頻繁にEPをリリースしていて、デビュー時はIDMだったその音楽スタイルは近年ガラージ、ベース・ミュージック等グルーヴ表現の方にウェイトが行っており、5年ぶりのニューアルバムはその集大成といった様子なのだ。とは言うもの、ガラージのリズムパターンを複雑にしてみたり、逆にブレインダンシングなIDM的ビートにガラージの跳ねるグルーヴを味付けしてみたりと、IDM的音作りが基本であるとこの面白さがユニーク、そしてキャッチー。Squarepusherドラムンベースでやってたことをガラージでやってるみたいなとこもある(あそこまで極端ではないけどね)。まさにベッドルーム・ガラージってなもんだな、っつったらなんだか倉庫を寝室に改造したみたいな言い様かえ?...いや見事なリフォームぶりでイ〜デスネ〜。なんということでしょう。
Geiom - Row2Land



Geiom - Osceola



Geiom - Pharaonic

これなんかグライムっぽい雰囲気も少し入ってる。




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Geiom‎– Island Noise (2007)


5年前の前作は正直出してたってことほとんど忘れてたのだった。音はズバリ、ダブステップ!。やはりグルーヴに対する嗅覚とセンスが鋭いシトなのねえ。ちなみに本作Burialの「Untrue」と同い年(月まで一緒!)。ここ数年ガラージ風味なエレクトロニックサウンドで「Untrue」まんま!みたいなの多いけど、「Black Screen」はというか、Geiomはそういう感じではない理由も分かるね。


FaltyDL - Love Is A Liability (2009)


ガラージIDMと言えばこれ。こっちはもっとガラージのグルーヴをそのまま取り込んで様々な音を展開させてるといった雰囲気で、「Black Screen」はグルーヴそのものを解体、再構築してるというところか。比べて聴いたらすごく楽しいし、改めて「名作だな〜」と唸った。
Falty DL - To New York