Art Of Expression

Masta Ace and Edo G. - Arts & Entertainment

渋ィ!。「ベテラン」と「コラボ」は今年のヒップホップの2大キーワードである!なんて、のたまってはばからないとこに、とても嬉しい顔合わせのアルバムだ。AceとEdoで「A&E」ですよ!。KRS-OneとBuckshot以上に嬉しいかも!。そして、こちらもいきなり今時のラッパーを「Little Young」呼ばわりしてる先行カット曲の時点で「ピー!ピー!(指笛)」もので。そう、高いスキルのド渋ラッパーなイメージ強いお二人だが、実はメッセージの打ち出しはとてもストレート。そんな真摯で実直、昔気質の「名ラッパー」な仕事振り、最高です。トラックも温かいソウル溢れる大人な魅力で、酒ちびちび飲りながら頭振って聴いたりしたら良い気分!。ゲスト&トラックメイキング陣も適材適所。あのP-Painも登場する(?)DJ Spinna制作曲なんて堪らんぞ。ただラストにChster Frenchをフィーチャーしたエレクトロっぽいようなロックっぽいような珍妙な曲が入ってて、曲自体は面白いけどアルバム全体からは凄く浮いててずっと頭に「?」だった。



↑Too many Little & Young rappers、だな!。ビデオが凝っててカッコいいのがまた。


↑こちらは問答無用のオヤジ顔どアップでラッピン!。



〜合わせて聴きたい盤〜

Masta Ace - Long Hot Summer (2006)

超個性派なキャラクターが揃った伝説のヒップホップ軍団Juice Crewにおいて「ラップの上手さ」がキャラになってたと思えばこれほど恐ろしい男はおるまい。ブルックリンズファイネスト、Masta Ace!。Juice Crewとしてニュースクール以前から活躍してるが、ソロアルバムデビューは1990年。以降、量は多くないけど90年代も00年代もきちんとアルバム出してる。2006年リリースの本作は、今年2009年の傾向とも言っていいベテランラッパーのアルバムの有り様を先取りしていたかのような傑作!。Edo G.も参加!。


Edo G. featuring Pete Rock - My Own Worst Enemy (2004)

Da Bulldogsを率いて1991年にアルバムデビュー。その時点でラップとリリック、そのサブジェクトも含めてベテランの様な貫禄があった、ボストンズファイネスト、Edo G.!。2000年代は主にソロで活躍し、2004年には「Featuring」が眩し過ぎるアルバムも。ただこれ全10曲中Pete Rockが制作した曲は7曲です。それ以外の曲も良いし全体好きな傑作だけどね。もちろんAceも参加!。



・・・今回はあえて00年代のアルバムを取り上げたのだった。