2011-01-01から1年間の記事一覧

Cormega - Raw Forever

レペゼン・クイーンズブリッジ、Cormegaの最新作はベスト盤!。しかし単なるグレイテスト・ヒッツにあらず。2枚組の内ディスク1は過去の曲をあつめた「メガヒッツ」な構成だが、ディスク2はWu-Tangの連中とのアルバムでオナジミのライヴバンドThe Revelation…

Blu - Noyork!

遂 に 出 た。Bluのソロデビューアルバムは恐らくここ数年最も待たれていたヒップポップアルバムの一つだったもんね。かくてその内容はというと、大きく前半と後半に分けられてそれらで音楽スタイルが全然違う、やっぱり一筋縄ではいかないアルバムですね。…

Evidence - Cats & Dogs

Dilated PeoplesのEvidence、その2ndアルバムはThe Alchemist、DJ Premier、Sid Roamsなど参加メンバーからすれば当然ではあるもののトラックが良い!。その上本人がトラックメイカーだからってのもあるだろう、ビートのチョイスの上手さをすごく感じる。Ev…

Phonte - Charity Starts At Home

9th Wonderの次はコレ。Little BrotherのメンバーというよりThe Foreign Exchangeの歌い手さんという方が近年通りがいいPhonte Coleman、遂にラッパーPhonteとしてのソロアルバムが登場の運びとあいなりましたね。自慢の喉を披露する曲もあるが、基本ちゃん…

9th Wonder - The Wonder Years

この秋はヒップホップのアルバム、注目作のリリースラッシュのようです。出来るだけ追っかけたいんでまずは9th Wonderのソロアルバムから。Phonte、Medianら9thとはおなじみの面子から、Terrace Martin、Kendrick Lamer、Murs、Warren Gといった西の連中、Bl…

Superstar Quamallah & DeQawn - Talkin' All That Jazz

ラッパーにしてトラックメイカー、のみならずモノホンのティーチャーでもある正しくスーパースター!、なSuperstar QuamallahのニューアルバムはDeQawnとのダブルネームアルバム。コンセプトをカッチリ結わえていた前作と比べるとリリックはもっとシンプルで…

Oddisee - Rock Creek Park

大分過ごしやすい良い季節になってきたとこにOddiseeのニューアルバムとは、まるで嬉しい便りが届いたような気分。四季をテーマにしたEP群をまとめた前作に続いて、今回は彼の地元ワシントンDCにあるロック・クリーク・パークという国立公園をテーマにしたと…

Thurz - L.A. Riot

2012年はあのLA暴動から20周年だそうな。つまり暴動の発端の要因となったロドニー・キング事件からは今年が20周年ということになる(...ついでにロンドン暴動から0年ってオマケついちゃった)そんな今年、カリフォルニアのラップデュオU-N-Iの片割れThurzこ…

Machine Code aka Dean Rodell & Current Value - Environments

ようこそマシーンへ!。ドイツのハードでダークなドラムンベースの鬼Current ValueことTim Eliotと、彼を含めた数多くの魑魅魍魎DNBシストの作品をこぞってリリースするレーベル群をまとめるDean Rodellのコンビ、Machine Codeのデビューアルバムが出た!。…

6 Albums From Planet Mu 2011 (Jan - Jun)

それは、ある種の似通ったエイムを目指しているが、個々は余りに突き抜けた個性達が集う、一介のレーベルと呼ぶにはあまりにも特異な越境の地。まるで惑星?。・・・「プラネット」言うとるしね!。と、いうことで、先送りにしていたら若干遅きに失した感も…

Paul White - Rapping With Paul White

ヒップホップのトラックを色々聴いてると、曲を作りはじめる時に最初に「ラップを乗せるため」のものとして作るのと「インスト」として作るものの違いってちょっと気になりますよね。元々「ラップのインストを聴く」という行為からトリップホップやアブスト…

Swollen Members - Monsters II (Monsters In The Closet Pt. 2)

Swollen Members今年2作目のアルバムはシングルのカップリング曲や未発表曲を集めた編集盤Monsters In The Closetの続編。メンバーそれぞれのソロ曲や、5〜6年くらい前の曲も入ってたりして当然元からアルバムとして作ってないコンピではあるが、トラックは…

One Be Lo - LABOR (Language Arts Based on Reality)

アイム・ヒズ・ファン!。ぼく、この人のファンです。デトロイトが生んだ輝く連星Binary Starの片割れOne Man ArmyことOne Be Loのね!。アメリカの労働記念日にリリースされた最新作のタイトルは「Language Arts Based On Reality」の略で「LABOR」。ライミ…

Area Forty_One - Discharging Clouds EP

普通何でも「暗い影が落ちてくる」と表現されれば不吉な前兆のことなもんですが、ことテクノ&エレクトロニックミュージックに関してはこれが吉兆!。しかもここ最近はそんなダークなテクノで良いのが多くて、ゲット・ダーカーなんウェルカムな身としては良…

Danny Brown - XXX

「キャラクター性」はラッパーにはとても重要な要素だと思うが、それの際立っぷりが相当なのがこのDanny Brownだ。デトロイト生まれでDilla「Jay Stay Paid」、Black Milk「Album Of The Year」、そしてRandom Axeなんかにフィーチャーされてた、と聞くと硬…

Royce Da 5'9" - Success Is Certain

ベスト・イン・ザ・ワールド!、ピリオド。そんな呼称も相応しいラッパーRoyce Da 5'9"。EminemとのBad Meets Evilも大ヒットで「サクセスは固えぜ」という気分も間違いないグッドなタイミングで出てきた5作目のソロは、2005年の「Death Is Certain」の続編…

Ice Warriors - Ice Warriors EP

これまた怪しい一品。実は何故か相性が良い(?)SFとヒップホップ。漫画チックなものと相性が良い、というべきなのかもしれませんが、このIce Warriorsは英BBCの名作SFテレビドラマシリーズ「ドクター・フー」に登場するIce WarriorにインスパイアされたEP…

The Kosmik Kommando - The Analogue Android

ここ数年のエレクトロニックミュージックシーンにおいてはRephlexよりPlanet Muの方が影響力があるというかモードというかそんな存在になってるってのは、Mike ParadinasがまだRichard D. Jamesの舎弟っぽいイメージだった90年代のテクノを慣れ親しみ聴いて…

Basement Jaxx Vs. Metropole Orkest - Basement Jaxx Vs. Metropole Orkest

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々!」という名フレーズがここ10年ぐらいで最も相応しい連中と言えばBasement Jaxx。最新作はオランダのMetropole Orkestとの対戦名義のコラボ作ということですが、これがBasement Jaxxの名曲群をオーケストレ…

VA - Beats & Bullets: A Soundtrack To A Shootout

Tシャツにしたいような渋いカヴァーアートに痺れるこの「Beats & Bullets: Soundtrack To A Shootout」は、タイトルの副題からも分かる通り映画やストリート(!)の銃撃戦をイメージしたというオムニバスアルバム。リリース元のDigi Crates Recordsは昨年Nu…

Cities Aviv - Digital Lows

さすがにヒップホップ界でいえばある種の「天井」を前回取り上げちゃったんで、今日は青田刈りと行こうか。メンフィスのラッパー、Cities Avivのフリーアルバム「Digital Lows」です。ちょっとMursみたいな雰囲気の良い感じなフロウで、「キャラクター」すご…

Jay-Z & Kanye West - Watch The Throne

前回、前々回と本作をダシにしたマクラでブログ書いちゃったんで、いっその事ホントに取り上げることにした暗くてヒネクレてるファンタジーなオレ、ってか。いやJay-ZとKanyeとはね!。まあこの2人に関しちゃウダウダ説明する必要ないんでむしろ自分のスタン…

Roc Marciano + Gangrene - Greneberg EP

ヒップホップ話題のコラボ作っつったらコレでしたね。GangreneとRoc MarcianoでGreneberg!。なんと言っても昨年のマイベストアルバムと、昨年のマイ上半期ヒップホップベストアルバムで年間ベスト10にも入れた2組のダブルネーム作なもんで、EPとはいえこり…

Canibus & Keith Murray are The Undergods - In Gods We Trust: Crush Microphones To Dust

暑中お見舞い申し上げます。毎日お暑うございまして冗談もブログのアップも休み休みになっています。しかし、大物ラッパーのコラボ作が巷を賑わしてるようなんでコレは取り上げねば、という事で本日のピックはCanibusとKeith MurrayのThe Undergods!。ジガ…

Selected Electronic Albums 2011 (Jan - Jun)

8月になってしまいましたが、上半期ベストをワン・モア・リスト!。もう一個だけ追加はエレクトロニック、テクノなアルバム編。今年はダークでカッコいいアルバムようけ出とります。結構ブログでも取り上げてきたんでそれ以外の10作をセレクト。

VA - Wu-Tang: Legendary Weapons

Wu-Tangのニューアルバム?!、と色めきたったのは実は一瞬。おととしリリースの変則的なコンピ「Chamber Music」の経験もあってアルバムカヴァーの表記が「Wu-Tang Clan」ではないのに気がついとるんだわ。Wu-Tang Clanの正式な新作ではないことにコレ。し…

Kendrick Lamar - Section 80

気がつきゃ21世紀、もう10年も経っとるとなりゃ新世代のラッパーも続々現れてるヒップホップシーンなりと。その中で一番の注目株と言えばKendrick Lamarでキマリでしょう。コンプトン出身だけどギャングスタラッパーではない、けど生まれ育って見てきたコン…

Vakill - Armor Of God

シカゴのヒップホップコレクティヴMolemenの一員であるMC、Vakill。オリジナルアルバムとしての3作目は5年ぶりと久しぶり。なんでも当初ひたすらラフな作りのアルバムを製作していて行き詰まったところ、「もっと意義深い作品を目指すべきだ」という意思を神…

Spatial - Spatial

猛暑な日々はどうなった?、という突然の涼しさでこういうのを聴きたくなるここ数日。これまでシングルでリリースしてきた「Infra」シリーズをまとめ、更に未発表曲を追加したSpatialの1stアルバムとかね。ジャンル的にはダブステップやガラージものだが、と…

Kozzie - The Problem's Started

前回に引き続き、Sound of 2011をパロったリストの2位に選んでたのがグライムMCのKozzie。こちらのデビューアルバムは期待通りの出来でサティスファイド!。Kozzie、見た目華奢っぽいのにまるで相手の首根っこ掴かんで勢いよく揺さぶりながら「聴けやコラァ…